スチュワーデス
もてる職業No,1の小さな悲哀。
ちょっと可愛い女の子を見ると声をかけなければいけないと思っている男性と、仕事で海外出張。
覚悟はしていたが、機内でのハリキリは尋常ではなかった。
この時、"もてる職業ナンバー1"なりの悲哀ってものがあるのだと、つくづく思った。
彼は飛行機に乗りこむなり機内中を歩きまわり、スチュワーデス全員をチェックし、座るなり、「あの子いいよね、2番めはあの子」と始まった。
こういう露骨な順位づけをされちゃうのも辛いが、本人たちも、その辺はきっともう慣れっこになってるのだろう。
ところがその彼が、あるスチュワーデスをつかまえて、「ねえねえ、あそこにいる彼女は何て名前?いくつ?どんな子?いいねえ彼女は」と言っている。
私は席にもどった彼に「女の子大好きなくせに、もー、女の気持ちぜーんぜんわかってないんだから。本人に聞きなさいよ。聞かれた方は傷つくじゃない」と文句を並べた。
そうかー、悪いことしちゃったなって、謝りに行く彼はいい人、悪気はない。
でも、こういうクローズされた場所で、別の女性の口説きに、たびたび付き合わされちゃう職業って、やっぱり辛い。
人間ができてなきゃ、やってられない。